先に出来上がったシートカウルに合わせたオリジナルシートの製作をしていきます。
シートカウルの記事はこちら。

シートカウルの座と合わせるために切って曲げただけのシートの鉄板。
このままだと座って足を下ろした時に内腿にシートの角を感じるので一部曲げます。

こんな感じ。
一緒に写ってるボルトは頭を切り落としてシート座に溶接します。
穴が開いてるのは座った時にシートの中の空気を逃すための物で、以前作ったドラッグスター250のシートは空気の逃がしが無かったので座るとシートがパンパンになってました。
なのでその時はボルトじゃなくて鉄板に直接穴を開けたんですが、必要に迫られての後加工なのでモヤモヤ。
何か作るたびに改善案が出てくるのでやはり物を作るのは面白いです。
ただ年始早々左中指の先端をハンドグラインダーでザックリ切ってしまって3針縫いました…
1年経ってもまだ触るとビリビリする感覚があってカスタムやら整備する時もやりにくいです。
怪我には気をつけて。

とりあえず30㎜厚のウレタン貼り付け。
背中部分は更に厚みを足して1番上が60㎜で1番下は40㎜。
鉄板とウレタンを貼り合わせるときは接着剤は速乾アクリアというのを使ってます。
G17でもいいけどちょっと臭いのが嫌なのでこっちは合皮をシート座にくっつける時だけ。
ウレタンとシート座の両方にボンドを塗ったら貼り合わせて、たこ紐でぐるぐる巻きにしたまま1日放置するとしっかりくっつきます。

そこに10㎜厚の低反発ウレタンを貼り付けて、合皮の縫い合わせる位置を書きました。
矢印は合皮の伸縮方向ですが、なんとなく書いただけで重要じゃないです。
誰かと分業するなら必要ですが。
ウレタンの角に来るような位置に線が引いてあるのは合皮を縫い合わせる目印です。

以前はコピー用紙を使って合皮の型を切り出してましたが高低差とかがあり過ぎて上手く出来なかったので布を使用。
伸びが少ない布を選んで動かないようにマチ針で極力固定。
ウレタンに書いた縫い合わせ場所をトレース。

布から厚紙に型を写しました。
表裏を間違えないように表皮の裏へ書き写します。

間違えないようにと思いながらひとつ間違えました。
この時の線は白の色鉛筆を使用。

パーツを切り出しました。
線の周りが白っぽくなってるのは色鉛筆の線の周りをカッターで薄くしたからです。
ミシンで縫う線は銀色のボールペンでくっきり書きたいんですが、合皮の裏はかなり毛羽立っていて、そうするとなかなか綺麗に描けないので毛羽立ちを剃りました。
今回のシートは左右非対称だし形が形なのでドラッグスター250で作ったシートよりかなりやりにくい。
切り出したパーツも「これで良いのか?」と、不安もあり。

まずは外周を繋げます。
何度も長さを測って被せてみたらいい感じ。

縫い目を折り返して更にミシンで縫う。
しかし、ここからが全然上手くいかなかった…
上面のパーツと外周の長さが全然合わない。
何度やっても合わないので外周部分を詰めてなんとか合うようになったものの全然納得いかず。
表皮がひとまず完成したのでウレタンが濡れないように防水シートを貼ってから表皮を被せる。
そして出来上がったのがこれ。

納得いかない部分は残ってるけどひとまず完成。
車体に取り付けて座ってみると狙い通りお尻が挟まる感じで、シートの立ち上がり部分がしっかり後ろから支えてくれてる。
ただ、立ち上がり部分は全部がウレタンじゃない方がヘタってくるのが遅いんじゃないか?という思いもありますが、そこは実際に使っていって不具合があれば次回製作する時に改良すればいいかな。
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