ドラッグスターにロッカークラッチを取り付ける

DIY

ロッカークラッチって知ってますか?

バイクのほとんどは左手でクラッチを切って左足でシフトチェンジするハンドクラッチ・フットシフトの方式ですね。

これをフットクラッチ・ハンドシフトにするのがロッカークラッチです。

ロッカークラッチの他にノンロッカークラッチもありますが、今回はロッカークラッチをドラッグスター250に取り付けた時の話をします。

はじめに

ドラッグスター250にロッカークラッチを取り付けてからかなり経ちますが不具合もなく好調なのと、ロッカークラッチにして感じたことがあります。それは、

「ロングツーリングでも左手が疲れない!」

高速道路を走るならクラッチ操作も少ないけど、下道でロングツーリングとなるとクラッチレバーを握る手がかなり疲れませんか?

余程のことがない限り基本的にツーリングは下道を使うので、これはとても大きいメリットでした。

この点だけは握力に自信がない女性にもロッカークラッチをオススメできます!

でも、運転中にハンドルから手を離す必要があるのでそこは大きなデメリットですね…

ロッカークラッチとは

ロッカークラッチは普通の左足で操作するシフトレバーがクラッチになった物。と思ってもらえればいいです。

実際にはシーソーの形式になっていて、後ろに倒すとクラッチが切れて、前に倒すとクラッチが繋がるようになります。

ロッカークラッチのロッカーはLOCKER、つまり固定することが出来るクラッチ。

ペダルにバネが付いていて足を離してもロックされているので、とっさの時も安心です。

チョッパー乗りに人気なのはロックしないアンロッカークラッチですが、慣れても危ないので私は安全第一でロッカークラッチにしました。

ハンドシフトとは

ハンドシフトにも種類があります。

タンクシフト:タンクにシフトノブがついた物。ヴィンテージスタイルに多い。

ジョッキーシフト:リンクを介さずに直接シフトチェンジをする。シートの下にノブを持ってくるのが一般的。チョッパー乗りに人気。

ポリスシフト:フレームにブラケットを取り付けてタンクを交換するのに邪魔にならない。こちらもヴィンテージスタイルに多いです。

今回はリンクを介しますがシート下にノブを持ってきて、見た目はジョッキーのようなハンドシフトにします。

作業開始

ロッカークラッチの取り付けに悪戦苦闘した記録の始まりです。(買ってポン付けとはいきません…涙)

1度は乗ってみたかったジョッキーシフトにしてみようとハーレー用のロッカークラッチをオークションで落札して、それをどうやってドラッグスター250に落とし込むか悩みながら1〜2ヶ月ぐらいはパーツの作成に費やしたと思います。

1回で上手くできたやつもあれば、ちょっとしたことが気にくわず3回作り直した物もあったり作る際の苦労話を書き出したらキリが無いので割愛します。

とりあえず作ったパーツをそれぞれ組み合わせた写真。

真ん中の下に写っているパーツが3回作り直したやつです。

まずは左側のペダルやら何やらを色々外します。

写真ではワイヤーの受けがボルトで留めてありますがもとはカシメです。

このカシメを取るときにカシメの状態が分からなかったので万が一どうにもならないような状態だったら…とビビりながらサンダーがけしたら普通に取れました。

写真がボルトに変更された後なのは、ここに被せるパーツを作るのに現物合わせで製作したからです。

そのロッカークラッチへの変更で結構苦労したところの一つがこのパーツ。

作った当時は後で改良したやつを作ろうと思ってましたが、今もこのまま使ってます。

あとはシフトレバーのステーやらロッカークラッチを取り付ける為のステー等順々に取り付けたら、ロッカークラッチのバネを付けない状態でクラッチの切れる範囲の確認。

クラッチが繋がった状態の定位置はマニュアルでも書いてありますが、切れる位置の限界は純正のクラッチレバーを完全に握った状態でプッシュレバーの目印がどこに来るかをマジックで書き、そこを超えないようにしました。

クラッチは切れればいいと言うものではなく、必要以上に負荷を掛ければ破損の原因にもなるので注意しましょう。

なのでこのロッカークラッチのストッパーには1番気を使いました。

どうしてもゴツくなってしまったり、いろいろやった結果ボルトをストッパーにしました。

ロッカークラッチでもワイヤー引きがありますが、私はロッドの方が切れる心配がないのでロッド仕様です。

最終の調整が終わり鉄パーツの塗装をして完成!

と思いましたが、最初に試走した感想は、アキレス腱が切れそう…です。

そのままでもなんとか乗れますが、ブーツを履いているのでロッカークラッチのペダルを作り替えないとスペーサーをかませてるのに足がつりそうでした。

改良版がこれ。

踵の高さはほぼそのままにして爪先側をかなり上げました。

この状態はクラッチを切った状態です。

作りにめちゃくちゃやっつけ感が…

左ステップのステーも新しく作って取り付けてますが、普段は全くそこに足は乗せてないのでそのうち左右合わせてミッドコントロールにしてもいいかなと。

最後に

ロッカークラッチは国産車のカスタムパーツとしてではなく、主にハーレーのカスタムパーツとして出ているので買ったものをそのまま取り付けることは出来ません。

でも、今回のようにステーさえ作れれば取り付けは可能です。

あなたの自分らしい一台を作るのに少しでも参考になれば幸いです。

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