ベアリングは回転をスムーズにさせるためには必要不可欠な物です。
不具合が発生して固着してしまったりするとシャフトがすり減って危険な状態になることもあるので、今回はグラストラッカービッグボーイのフロントホイールのベアリングを交換する方法を詳しく解説していきます。
はじめに
バイクのメンテナンスってなかなかしんどくないですか?
よしっ!今日は各部のメンテナンスをするぞっ!
とは私の場合はなりません。
なんか調子悪いな。となったらその部分と一緒に周囲を確認するぐらい。
たとえばリアブレーキがキーキー鳴るからタイヤを外してグリスアップするついでにハブダンパーとブレーキシューの減り具合を確認するとか。
今回のベアリングも不具合をたまたま発見しただけです。
ベアリング交換したわけ
まだグラストラッカーがバラバラだった時にタイヤを運ぶついでに、なにげなくフロントのハブベアリングを触ったらゴロゴロした感じで回転が悪い。
精密ドライバーでシールを外してみると、

「なんじゃこりゃーーッ!」ってな状態。
反対側も開けてみる。

こっちもか…
調べてみるとどうやらこのハブベアリングはシールが外側だけで内側が無いため、水が侵入した場合は当然両方ともダメになるようです。
さすがにこのままにしておく訳にはいかないし、ベアリング交換は今までやったことがなかったので専用工具のベアリングプーラーとベアリングを買って作業開始!
作業手順
ベアリングにグリスを追加する
ベアリングは純正の物と同じだけど純正パーツとしてじゃなくて、普通にネットで買った方が同じ物なのに安かった。

新品のベアリングの中にグリスを足すと良い。という記事を見たのでやってみる。

開けてみるとグリスは適度?に入ってる感じだけど足してみます。

スーパーゾイルを充填。
(これは入れ過ぎ…空間の30%ぐらいが良いみたい。多過ぎるとフリクションロスや発熱の原因になるので勿体ないけど綿棒で適当に取り除きました)
古いベアリングを抜き取る

初めて買ったベアリングプーラーで初めてのベアリング交換。

説明書が付いてなくて箱にあったQRコードでネット説明書が見れるけど、どうにも分かりにくくていきなり壊すかと思いました。
なかなかベアリングを外す機会はないだろうから次も同じようなことをしちゃうんじゃないかと思う。
プーラーの種類はいろいろあるので使い方は省きます。
ハブの掃除

ディスクの反対側を取り外したら中からカラーが出て来ました。
カラーの方は点錆が出てます。

両方とも取れましたが古いグリスと砂でホント汚い。
いったん水洗いしてからパーツクリーナーで綺麗にします。

ピカピカ。
カラーはパーツクリーナーで綺麗にした後600番のペーパーで外も中も磨いてから錆予防のために全体にグリスを薄く塗っておきました。
フランジのあるほうがディスクローター側です。
新しいベアリングを打ち込む

ハブとベアリングが接する部分にグリスを薄く塗ってからベアリングを置き、古いベアリングをその上に置いてハンマーで少しずつ叩き入れる。
叩き入れる際に斜めにならないように細心の注意を払いつつ慎重に。
叩き入れたら古いベアリングはプーラーで抜きます。
両方とも同じ手順でとりあえずベアリング交換は完了。
最後に

今回はグラストラッカーのベアリング交換ですが、車種が変わっても交換のやり方は同じなので参考になれば幸いです。
それにしてもこのカラーでベアリングに雨などの水が触れないようにするのは無理じゃないか?
パーツが足りないのか?と思ったけどパーツの不足はないみたいだし、カラーがすり減っているわけじゃないと思うけど他の車両を見ていないので正常かどうかわからない…
ハブベアリングが悪くなったから交換しましたって記事が結構あるのでグラストラッカーではよくあることなのかもしれないけど、ベアリングってそんなに悪くなる物なのか?という疑問があったので次回はこのカラーに少し手を加えた記事を投稿します。
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