バイクに乗る人なら誰もが経験する「錆び」や「腐食」の悩み。特に古いバイクや長期間放置していたバイクでは、ガソリンタンクの内側が錆びてしまうことがありますよね。
そんな悩みを解決してくれるのが、ワコーズのタンクライナー。今回はその施工方法を詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください!
ワコーズのタンクライナーって?
まずは、ワコーズのタンクライナーがどんな物かをご説明します。
ワコーズは、車やバイクのメンテナンス資材を扱うブランドで、特に品質が高いと評判です。
その中のタンクライナーは、ガソリンタンクの内面に防錆効果を持つコーティングを施す専用の製品なんです。
これを使うことで、タンク内の錆や腐食を防ぎ、ガソリンの汚れや劣化を効果的に防ぐことができるんですね。
準備するもの
コーティング作業に入る前に、必要な道具や材料を準備しましょう。
- ワコーズ タンクライナー
- ガソリンタンク(空っぽにしておく)
- ゴム手袋(手を保護するため)
- 保護メガネ(万が一にも目に入らないよう)
- 場所を確保(屋外や通気性の良い場所がベスト)
- 新聞紙やビニールシート(作業エリアを保護するため)
- ゴミ袋(廃棄物用)
作業手順
それでは、実際の施工手順を見ていきましょう!
ステップ1:下準備
まず、ガソリンタンクを完全に空にします。この時、タンク内部に残っているガソリンは、全て排出してしまいましょう。
また、タンク内が乾燥していることを確認してください。必要であれば、タンク内部を洗浄し、しっかり乾燥させるのも良いアイディアです。
ステップ2:タンクの清掃
次に、タンク内を清掃します。錆が酷い場合は、専用のブラシや洗浄剤を使ってしっかりと汚れや錆を落としましょう。
タンク内に残っている汚れや油分を取り除くことで、タンクライナーの定着が良くなります。
完璧に清掃(私は台所用洗剤と水を入れてよく振ってから洗剤の泡が 出なくなるまで濯ぐ工程を4回ほど繰り返しました)できたら、再度タンク内を確認し、異物が残っていないかチェックしてください。
洗った後の乾燥は、以前は仕事がらアセトン(揮発性も高く水ともよく混ざる) が手に入ったのでそれを入れて撹拌排出してから給油口からドライヤーで送風して乾燥させてましたが、今回はホームセンターで売っている水抜き剤を入れて撹拌排出して乾燥。
乾燥が終わったらタンクライナーが漏れ出ることがないように給油口以外の穴は全て塞ぎます。
ステップ3:コーティング準備
ここで、タンクライナーの施工に必要な道具を用意します。まずは保護メガネをつけ、手袋をはめてください。化学物質の影響を受けないようにしっかりと装備しましょう。
まずは主剤の蓋を開けて、沈降しているを顔料を泡立てないようにゆっくりしっかり掻き混ぜてから付属の計量カップに主剤を入れます。
そこに硬化剤を規定量入れてしっかり均一に混ぜましょう。
私のタンクは容量約7リットルで説明書には5.10.20リットルの記載があるので10リットルに合わせて主剤96ml・硬化剤24mlの計120mlを使います。
ステップ4:タンクライナーの塗布
準備が整ったら、いよいよタンクライナーをタンク内に塗布します。
ここで注意したいのが、タンク内の隅々まで均等に行き渡るようにムラなく塗布することです。
給油口に蓋(私はアルミテープを使いました)をして全体に液が行き渡るようにタンクをゆっくりいろんな方向に回転させた後、余った液を付属のシリンジを使って給油口から抜きます。
ステップ5:乾燥
タンクライナーを塗布した後は、タンクを乾燥させる必要があります。
全ての蓋を外して、ネジ部に付いたシールテープと混合液を針や綿棒などでしっかり取り除いたら給油口が下になるように段ボールに入れてドライヤーを突き刺し加熱乾燥。
給油口を上に向けて乾燥させるとタンクの底に溜まった液で容量が減るのが嫌なので給油口を下にしてます。
あとは熱風が直接タンクに当たらない方がいいかなと思ってタンクとドライヤーの間にダンボールで壁を作りました。
完成後のチェック
乾燥が完了したら、タンク内を目視で確認します。しっかりとコーティングが施されているか、ムラや剥がれがないかチェックしましょう。この段階で問題が見つかれば、再度コーティングを行うことをおすすめします。
写真では分かりにくいですがタンク全体に均一な膜がしっかり出来てました。 (友人は1液性の物を使ってましたが垂れがあったり塗膜が均一ではなく大変だったと言ってました)
計量カップと余剰分の塗料を抜き取るシリンジ(注射器みたいなやつ)とシリンジに付けるチューブがセットになっていますし、説明書も親切に記載されてるので初心者に優しいです。
注意点
私の作業中の失敗からの注意点としては
①液が垂れてもいいように下にダンボールなり何かを広めに敷いたほうが良い(溢して大変でした…)
②シリンジのチューブが抜けないようビニールテープなどで留める(チューブが外れて液が飛び散った…)
③ チューブが丸まってしまうのでチューブに針金を固定するとタンク内に残った塗料を狙った位置から抜きやすい。
だいたいこんな感じです。
いろいろ書いていきましたが説明書をしっかり読んで前準備をしておけば失敗することは少ないと思います。
ただ失敗すると取り返しのつかない事になるのでやる前にしっかり準備をしましょう。
最後に
さて、今回はワコーズのタンクライナーを使ったガソリンタンクの内面コーティングについてご紹介しました。
この作業は少々手間がかかりますが、そのぶん大切なタンクをしっかり守ることができます。
この記事を参考に、長く乗り続けられる環境を整えてあげてくださいね!
バイクに乗ることの楽しさは、メンテナンスを通じてさらに倍増します。これからも安全運転でバイクライフを楽しんでください。次回の記事もお楽しみに!
コメント