ライダーにとってカスタムパーツというのは自分の個性をバイクに反映させる手段として必要不可欠な物ですよね。
その中で今回は題名の通りシーシーバーについて解説するとともに私が自作した物を紹介します。
シーシーバーとは
シーシーバーの主な役割として、ツーリング時に荷物を縛りつけるために使ったり、パッセンジャーの安定の為に取り付けたりします。
シーシーバーというとアメリカンタイプ(特にチョッパースタイル)に取り付けられることが多く、正式には「シッシーバー(sissy bar)」といい、sissyは「女々しい」・「弱虫」・「臆病者」と訳されるので「背もたれがないと後ろに乗ることができない臆病者」という意味合いがあります。
ただ、チョッパーはそのスタイル上ライダーの腰にパッセンジャーが手を回した状態でツーリングするのは結構辛いため背もたれとしてのシーシーバーは便利ですし、キャンプツーリングの時には非常に役立ちます。
シーシーバーのデザイン
既製品のシーシーバーとなると車種専用となりますが、ワンオフ(自分のバイクに合わせた1品物)となるとそのデザインはライダーの数だけ存在するでしょう。
その中でもシーシーバーの先端は悩むところです。尖らせるのか緩いカーブにするのか、それとも三叉か四角か…
私はなんとなく基本的な物が作れれば凝った物も作れるかなという考えで緩いカーブにしました。
シーシーバー製作
オーダーで作ってもらう場合なら製作者と打ち合わせてより良い提案もしてもらえると思いますが、自作するにしてもオーダーするにしてもまずは素材や形、高さを細かくイメージします。
私が使用したのは12φのステンレス丸棒、形はオーソドックスで高さはフェンダーから40センチ、極力車体に沿うようにフェンダーとスプロケットを避けるための曲げを作って左右対象にしました。
バーナーで炙りながら左右の形を合わせる時の曲げるコツは、とにかく焦らないことと炙った位置が伸びるというイメージで作業すること。初めての行う場合は端材で練習すると良いでしょう。
大体の形ができたら車体に仮組みして思ったとおりに出来ているか確認します。
前回はフェンダーの下にステーを入れてましたが、今回作る物はそれだと不具合が出るのでフェンダーの下からボルトを入れて留めるようにしました。
この方法は長いボルトを使用してしまうと万が一ボルトが緩んだ場合にボルトの頭がタイヤに当たる危険性があるので短いボルト(抜けるほど緩んでもタイヤに当たらないぐらい)を使用します。
シーシーバーが完成して取り付ける時はネジロック剤を入れて締めた方が安心です。
シーシーバーをフェンダーに固定するためのナットが、なかなか良い物が見つからず困っていたところホームセンターでステンレスのアンカーを見つけたのでボルトが入る反対側を塞ぐ加工をして長ナットを作りました。
最後に
シーシーバーの製作は今回2度目で、最初に作ったものは道路の段差でスイングアームが上下する動きに合わせてフェンダーより上にくる部分が前後に揺れるのが原因でフェンダーに取り付けたステーの根本で金属疲労による破断を年に2回は起こしていました。
そこで今回はシーシーバーの揺れを抑える部分を追加しました。
テールランプとナンバーステーで後ろからはほとんど見えないようにしました。
取り付けてから数年経ちますが今のところ問題は起きてないません。
シーシーバーはオリジナリティを出すカスタムパーツとして人気ですが、長距離ツーリングをするライダーにとってはたくさんの荷物を安定させて運ぶために欠かせない物でもあります。
ボルトナットの緩みがないか定期的なメンテナンスは必須ですが、私は片道40分の通勤に1年中バイクを使っているので荷物を背負うことなく運転できるのは非常に楽ですよ。
バイクライフをより豊かに楽しむパーツを取り入れて自分だけのバイクを楽しんでみるのはいかがでしょうか、きっと満足のいくカスタムになるはずです。
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