ディスクローターとは
バイクのディスクローターは、ブレーキを作動させたときにブレーキパッドと接触し、車両を減速・停止させる重要な部品です。
今回はドラッグスター250のローター交換ですが基本的にはどのバイクも手順は同じなので参考にしてください。
交換時期
長期間使用していると、熱による変形が発生したり摩耗で厚みが薄くなってしまいます。
これが原因でブレーキの効きが悪くなったり異音が発生したりするので定期的にチェックして必要に応じて交換することが大切です。
ローターを交換する厚みはローターの側面に明記されているので確認してください。
純正ローターは4.5ミリになったら交換してくださいとなっています。
ローターの厚みを正確に測るにはマイクロメーターという機器が必要なので購入したバイク屋さんで測ってもらうといいですよ。
私のローターは4.4ミリになっていたので交換しなきゃなぁと思いながら2ヶ月ほど経ってしまいましたが重い腰を上げて交換します。
新品が5ミリ厚だから0.5ミリ減ったら交換というとなんだか勿体無い感じがするけど安全に関わる部品だからきっちりやります。
作業手順
STEP.1 ブレーキキャリパーを外す。
ディスクローターを外すのにブレーキキャリパーが邪魔になるので外します。
ブレーキキャリパーの脱着のやり方は過去記事の「ディスクブレーキパッド交換ガイド」を参考にしてください。
外した後は落下などでブレーキホースに負荷がかからないように台の上などに置いておくことと、外した後でブレーキレバーを握るとシリンダーが出てきてしまうので注意しましょう。。
STEP.2 ローター固定ボルトを緩める。
ローターの固定ボルト6本はジャッキアップする前に緩めておいた方が作業が楽です。
6㎜のヘキサゴンを使いますが硬いのでインパクトドライバーを使用。
ホームセンターで見つけたインパクト。
小さいですが先端の交換も簡単だし使用に問題もなく硬いボルトを緩めるのにすごく役立ちます。
STEP.3 タイヤを外す。
ローターのボルトを緩めたらジャッキアップして赤枠のボルトを6㎜のヘキサゴンで緩めてから緑枠のシャフトを19㎜のレンチで外します。
タイヤを外したことがない方は「タイヤ交換ガイド」を参考にしてください。
STEP.4 ローターを交換する。
外したタイヤのローターを新旧交換してローターのボルトを指で絞めれるだけ締めましょう。
この時かじり防止のために私はシリコングリースをボルトに少しだけ塗ってます。
フォークにタイヤを戻してボルト締めしたらローターも締めしますが私は下記のようにやります。
まず、ローター側から見ると走行時にタイヤは時計回りに回転します。
先ほど指で締めるだけにしたローターは当然ボルト穴とボルトの径が隙間なくピッタリではないのでちょっぴりガタつきます。
ローターを固定する時にローター自体をオレンジの方向に押さえながらボルトを白い矢印の順で締めてブレーキをかけた際にローターがズレるのを防ぎましょう。
STEP.5 キャリパーを取り付ける。
タイヤを戻してキャリパーを取り付けたらブレーキが元通りに戻っているか確認するために、ホイールを回してみましょう。スムーズに回るか、ブレーキが引っかかっていないかをチェックします。
最後にそのままブレーキレバーを何度か握って、ブレーキパッドがローターに密着するようにします。
ホイールを回してブレーキがしっかりかかるのを確認出来たらジャッキを下ろして完了です。
最後に
ディスクローターは一見すり減っていないように見えますが、ブレーキパッド同様消耗部品です。
定期的なチェックとライディング中のフィーリングを意識することで早めの対処が可能になります。
分解した部品を紛失しないように各ボルトやナットの取り扱いには注意し、部品を交換した後は周囲のクリーニングも忘れずに行いましょう。特にブレーキ周りは重要です。
走る・曲がる・止まるに関する部分の整備は必須ですが、自分で実施するにはハードルが高いと感じる部分でもありますよね。私もそうでした。
難しそうと感じるものはお店で点検整備してもらい、比較的簡単な整備から始めて成功体験を増やしてステップアップしていきましょう。
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