エンジンオイル交換ガイド

メンテナンス

はじめに

バイクのメンテナンスの中でも特に重要な作業がエンジンオイルの交換です。

エンジンオイルはエンジン内部の摩擦を減らし、冷却効果を発揮し、汚れや不純物を取り除く役割を持っています。

ここを聞くだけでも重要性が分かりますよね。

適切なオイル交換を行うことでバイクの性能を最大限に引き出し、摩耗や焼き付きなどの故障を未然に防ぐことにも繋がります。

この記事では、エンジンオイルの種類から交換手順、注意点について詳しくご紹介します。

エンジンオイルの分類

バイク用のエンジンオイルは、主に以下の3つに分類されます。

1. 鉱物油

天然の石油から生成されたオイルで、価格が安く、初心者や短距離ライダーには適しています。しかし、耐久性や性能は合成油と比べると劣ります。

2. 合成油

化学的に合成されたオイルで、性能が高く、耐久性にも優れています。高温や高負荷時でも安定した性能を発揮しますので、長距離ライダーや高性能バイクにおすすめです。

3. 部分合成油

 鉱物油と合成油の混合物で、コストパフォーマンスに優れています。鉱物油の良さと合成油の特性を併せ持ったバランスの良い選択肢です。

オイルの粘度とは

エンジンオイルは、”粘度”によっても分類されます。バイクの取扱説明書には、推奨される粘度が記載されています。一応。

というのも、ライダーの乗り方次第でオイルの適性が変わるので自分の乗り方にあったオイルを使うのが1番いいでしょう。

一般的な粘度表記は「10Wー40」のように表されます。

Wは冬季性能を示しており、その数字が小さいほど低温時の流動性が優れています。常に寒い地域での使用が多い方は、Wの数字が小さいオイルを選ぶのが理想です。

後ろの数字は高温時の粘度を示し、数字が高いほど高温時のオイルの粘度が増します。バイクでの高速走行が多い場合は高めの数字を選ぶと良いでしょう。

用意した物

今回はグラストラッカービッグボーイのオイル交換をします。

エンジンオイル:オイルはスズキのECSTAR R7000を使います。部分合成油の10Wー40です。

廃油処理ボックス:エンジンオイルを染み込ませて捨てるための物です。グラストラッカービッグボーイはエンジンオイルを1.4ℓ〜1.5ℓ使うので2ℓ用の物でじゅうぶんですね。

17のメガネレンチ

1つだけ写っているOリングはニュートラルスイッチのOリングです。これは後でお話しします。

M14用ドレンワッシャー:スズキの純正ドレンワッシャーはグシャ!っと潰れるタイプで場合によっては交換する時に大変な思いをするのでオススメしません。

こんな感じでニッパーで無理やり切り取る羽目になるかも….

作業手順

まずはエンジンを暖機しましょう。

だいたい5分ぐらいで十分ですが、やり過ぎると熱々のオイルが出て来てしまうのでエンジンを素手で触って暖かいと感じるぐらいで大丈夫です。

暖機することによってオイルの粘度が低くなり、オイルポンプで撹拌されてゴミなどが排出されやすくなります。

暖機している間に廃油ボックスを組み立てましょう。

暖機が終わって、廃油ボックスを組み立てたら次は17のメガネレンチを使ってドレンボルトを抜きますが、グラストラッカーのオイル交換で初心者が高確率でハマる罠はドレンボルトを間違えて開けてしまう事です。

オイル交換時に外すボルトは写真中央のボルトです!ドレンボルトの下に廃油ボックスを置くことと、オイルが飛び散ってもいいようにビニールなどをボックスの下にひいておくといいでしょう。

その左にあるボルトは中にカムシャフトストッパーが入っていて、そこからもオイルは出せますがストッパーとスプリングも出て来てしまうので組み間違えて再度オイルを抜くハメになる。という最悪な結果になりかねません。

グラストラッカーに初めて乗ってオイル交換を自分でやってみた。という人の多くが経験しているようです。

サイドスタンドのままではオイルが抜けきらないので、抜けが悪くなって来たらバイクをゆすってやるともう少し出て来ます。

オイルが出て来なくなったらウエスで周りを綺麗にしてからドレンワッシャーを入れたドレンボルトを締め込んでください。

トルクレンチがあるとキッチリ閉めることができますが、私は持っていないので軽く閉まったところからキュッ!と締めてやるだけです。

締め過ぎは良くありませんが、漏れたら締めればいいぐらいの感覚です。(なのでオイル交換後はしばらくドレンボルトを気にすることになるんですが)

ドレンボルトを締めたら次は新しいオイルを入れましょう。

グラストラッカービッグボーイはオイル容量1.4ℓで、フィルターも交換した時は1.5ℓ入れます。

今回はフィルターの交換はしないので1.4ℓ。

オイル量はキッチリ守った方がいいのでオイルジョッキを使いましょう。

ちょっとしたことかもしれませんが、オイルの注ぎ口が漏斗状になっているのは嬉しい部分ですね。

これでオイル交換は完了です。

エンジンオイルは1番少ない量でも1ℓ缶しかなく、開栓後はどうしても劣化していくので極力良い状態で保管できるよう余ったオイルは冷暗所に置いておきましょう。

グラストラッカーのオイル交換をする時にはドレンボルトに気をつけてくださいね!

オイル交換よもやま話

先日、私のグラストラッカーがオイル漏れしているのを発見。

バイクの下に1円玉ぐらいの大きさのシミがあったのでエンジンを覗き込むとエンジンの下側スズキの文字辺りが濡れていて、さらに下に雫がありました。

位置的にみてもニュートラルスイッチが原因だろうということでOリングを発注したわけです。

純正Oリングは2.4㎜厚の内径26.2㎜。

古いOリングを測ってみるとほぼ2㎜になっていたのと結構硬くなってました。

以前スイッチを直したのにOリングは交換してなかったので交換したら漏れは止まりました。

今回のオイル交換は購入してから約1000キロ走ったのと、キャブのオーバーフローがあったのでエンジンオイルにガソリンが混ざっているかもしれないこと、更にニュートラルスイッチを外すにはオイルを抜かなきゃいけなかったから。

いろんなことが重なってしまいましたが、オイル交換が1回で済んだと思えば気は楽ですね。

窓から見えるオイルも綺麗なので気持ちがいいです。

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