ナンバープレートの取り付け位置はバイクによって多少違いますが、基本的にはテールランプにナンバープレートを照らすためのナンバー灯が設けられているのでテールランプとステーが一緒になっています。
チョッパーカスタムだとサイドナンバーと言ってリアタイヤの横にナンバープレートを持ってくるのが一時期大流行しました。
当時はナンバープレートを横向き(縦長になるよう)にして飛び出しを少なくする取り付け方でしたが、これはナンバーの取り付け方としてはグレーゾーンでした。
そこから現在では法改正されてナンバープレートを横向きにしてはいけなくなったので、サイドナンバーにするとかなり横に飛び出してきます。
これが結構邪魔で、バイクを押すときに足が当たったりしてナンバープレートが変形してしまった。というチョッパー乗りが結構いました。
私はサイドナンバーにした事はないですが、グラストラッカーはシートカウル仕様なのでナンバープレートを取り付ける場所が無い。
サイドナンバーにして押す時に邪魔に感じるのもイヤ。
じゃあどうするか。マッドガードみたいなナンバーステーを作れば良いんです。
作業手順
1.ステーの取り付け位置を決める
もともとはサイクルフェンダーにする予定でドラム側のアクスルシャフトの上にM8タップを切ったプレートを溶接していたので、ここと反対側のチェーンガードのM6のボルト穴をM8に切り直してそこも使います。
でも2点だけではボルトをガチガチに絞めたとしても振動でボルトが緩むとかありそうなのでステーは3点で留めたい。

チェーン側はカバーを付けたりで狭くなるからドラム側にM8プレートを追加して、ナンバーステーのステーを作ります。
2. ステーのステーを作る

こんな感じで。サス受けの反対側は溶接が結構大きいのでかわす為に26ミリの穴をあけました。

これでシャフト上のボルト穴に内側から固定してやれば直線上に追加のプレートを取り付けられます。
ナンバープレートステーはアクスルシャフトに対して斜めに上げるため極力衝撃を吸収できるように取り付け穴も出来るだけ距離を離しました。
3. 丸棒を曲げる

こういう物のクリアランスはとにかく狭い方がカッコいいと思っているので根本の部分から内側にクランクさせてタイヤとの間は10ミリにしました。使う材料は鉄の丸棒9φを使用。
丸棒はパイプと違って潰れる事はないのでバーナーで炙って曲げることは全然難しくないです。
ただ炙ったところをガイド無しで曲げるのは経験が必要になるので、万力などで曲げたい部分を挟んで炙りながら曲げる方が間違いないです。
ステンレスと迷ったけど作りやすいのは鉄の方だし、以前ステンレスのシーシーバーが振動の金属疲労でポッキリ折れたことがあるのでステンの丸棒にはちょっと不安が。

上の丸棒はナンバープレートとタイヤとの距離を決めるので、こんなもんだろうぐらいの長さで決定。

次に下の丸棒はナンバープレートの角度を決める為の重要な部分になるので曲げる位置は慎重に。
上下の間はプレートをボルト留めする板が収まる分だけあけました。
4. 溶接する

ナンバーステーを片持ちで作るならこの状態で補強を入れて完成とすればいいけど、肩持ちだと先端が激しく揺れる事もあるので反対側にも支えを入れます。

チェーン側は揺れを抑えるためだけの物ですが、ちょっとデザイン性が欲しいなとRを付けようとしたけどうまく出来なくてぶつけて曲がったのかな?みたいになっちゃった….
でもやり直すのがめんどいのでこのままにする。

補強は重くならないように最低限入れるとしてナンバープレートのすぐ横とボルトの近くの2箇所のみにしました。
5. 取り付け

実際に装着するとこんな感じに。

最後に
ナンバーの取り付け位置と向きについて最初に書きましたがナンバーの角度などについて追記しておきます。
ナンバープレートの取り付けに関する禁止事項として平成28年4月1日から
- 回転させない
- カバーをしない
- 折り返さない
- 被覆しない(飾りでつける枠みたいなやつ)
ということが明確化されました。
角度に簡易ては、上向き40°〜下向き15°の中におさめることと、左右方向に対しては0°にすることが明確化されました。
ナンバープレートを正しく取り付けてバイクライフを楽しみましょう!
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