はじめに
バタフライシャフトを外すことは簡単ではありません。
多くの人がキャブレターの中で素人が触ってはいけない場所の一つであると言うぐらい難しいです。
なので記事にはしますが、ショップでお願いすることも考慮してください。
なぜ外すことになったのか?
キャブレター自体が調子が悪いのかオーバーフローで悪戦苦闘する時期がしばらくありました。
油面調整をしてパイロットスクリュー(PS)を弄ってとやっているとPSを締め切ってもアイドリングし続けるので、疑問に思っている時にバタフライシャフトの周りが湿っているのを見つけました。
2次エアーならアイドリングが不安定になりそうなもんだけど、このせいでアイドリングし続けるのか?
ということでバタフライシャフトを外してパッキンの交換に挑戦です。
*余談ですがPSを締め切ってもアイドリングし続けるのはパイロットジェット(PJ)が濃いからでした。BSR32を使っていますが、PJが濃いとPSの戻し量1と1/2より締めてもアイドリングは変わらずにエンストしないという情報を得て、PJの番手を27.5から25に下げたところ戻し量1回転を切るとアイドリングが低くなり始めて1/2でエンストしました。
必要な工具など
- 細いマイナスドライバー
- 2番のプラスドライバー
- グリス(ゴムに使えれば何でも可)
- 潤滑剤(速乾性じゃないもの)
- パーツクリーナー
こんなところです。
作業開始

これはSR400のキャブレターBSR33。
未使用品で購入して半年程しか使わず、もう使うことがないので燃調キットに入っていない部品を取るために持ってました。
BSR32の作業中は気持ちに余裕がなくて写真を撮れなかったので33をバラした時の写真を使ってます。
まずはこのキャブレターで試して無理ならキャブレター本体を買うか、ショップでパッキン交換してもらうしかないな。と。
まさかここまでバラすことになるとは思ってもみませんでしたが。
練習するものがあるだけ気が楽です。

まず最初にして最大の難関だったベンチュリー部のネジ外し。
このプラス溝がナメたらそこで試合終了です。
このネジを取るためには2番のプラスドライバーを使ってください。
吸気側を下にしてキャブレターを横にしたらネジにドライバーを垂直に当てます。
置いた台に対して垂直ではなく、ネジに対して垂直です。
そこからドライバーを押しながらネジを緩めましょう。
よくドライバーは押す力7割:回す力3割と言われますが、押す力9割:回す力3割ぐらいでやってください。10を超えてるじゃないか!と思うかもしれませんが、そのぐらいでやらないとナメます。
このネジ、裏から見ると締め込んだ後でポンチのようなものでカシメてあるんです。
なのでめっちゃ硬い。
押す力を緩めず慎重にドライバーを回すとパキッ!という音と共に緩めれました。

*単気筒なら見て覚えられますが、この円盤のむきを間違えないようにしましょう。
あとはこの円盤を抜く時も非常に難しい。
円盤が丸でベンチュリー部は円盤がピッタリ収まる丸になってます。(正確には円盤は厚みのために少し斜めになってるんですが)
なので、抜くためにはシャフトを回してベンチュリーと円盤が90度になるように固定します。シャフトを回す時も円盤を固定するネジがないので、円盤が引っかからないようゆっくり回して必要であれば反対側から指で円盤を支えてやってください。
少しでもスムーズに取り出せるように潤滑剤を拭いたら円盤を指で摘んで抜きます。
決して無理に抜かないでください!
円盤が少しでもズレればシャフトを押したり引いたりすることができるので少し外しやすくなります。

こんな感じでベンチュリーに傷が入ることになっちゃいますよ…
このベンチュリー部と円盤は少なからず当たりが出てると思うので研磨剤の使用は避けたいところです。
本番のBSR32の方は全く無理なくツルッと取れました。

円盤が外れたらシャフトが抜けるのを防止しているEクリップを外します。
Eクリップは細いマイナスドライバーでこじってやると抜けますが、飛んでいってしまうので指で押さえながら外しましょう。
これでシャフトが抜けます。抜くのが硬い時は無理せず潤滑剤を吹いて回しながら抜いてください。

シャフトとパッキンを外した状態。
パッキンのカスや汚れがあったら綺麗にします。

このパッキンがBSR32の方は摩耗で痩せているのかシャフトに入れてもゆるゆるで、33のパッキンを入れてみたらピッタリでした。
あとはそれぞれのパーツを元の場所に戻しますが、この時も円盤を無理にベンチュリーに入れ込まないこと、円盤の向きを間違えないことが重要です。

円盤を止めているネジは再利用不可品です。一応。
試しに入れてみたら33と32の合わせて4つ中1つはネジ山が潰れてしまい、残りのもので固定できました。
このネジ、4つで1000円だったか結構お高いです。
ホームセンターのネジと何が違うのかは調べてませんが、万が一脱落した時はそのままエンジン内に吸い込まれるということだけ頭に入れておきましょう。
最後に
作業してみて分かったのはネジを緩めることと円盤を抜き取ることが非常に難しいです。
この2点さえ上手くいけばなんとかなるもんだな。というのが感想です。
私はバイクの整備などで生計をたてているわけではなく、趣味で弄っている程度なので基本的には素人の分類です。
こういった精密性を求められる作業の時は気が気じゃないので、とにかく情報を集められるだけ集めて流れを把握してから弄るようにしています。
先述したとおり、私は使わないキャブレターで練習することができたので良かったですが、ぶっつけ本番しかないのであればキャブレターを壊してしまった場合のことも考慮しておきましょう。
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