アイドリングと2次エアーについて

よもやま話

はじめに

今回はバイクのアイドリングについてですが、内容はキャブレターに関することなのでコンピューター制御のインジェクション車には当てはまりません。

適正なアイドリング回転数とは

車種ごとにアイドリングのエンジン回転数というのは決まっていてサービスマニュアルなどを読めば書いてあるんですが、サービスマニュアルが入手出来ない場合もあるし、そもそもタコメーター(エンジンの回転数が見れる機械)が付いてないとか付けたくないって人もいるでしょう。

私は後者側ですが。

国産チョッパーなどのアメリカンカスタムの場合はやたらとアイドリング時の回転数を下げる傾向がありますが、アイドリングの下げ過ぎは当然ながら良くありません。

例えば私が乗っているドラッグスター250はオイルポンプが弱いと言われていて、アイドリングが下がればオイルの循環が正常に出来なくなる可能性があります。

サービスマニュアルによると標準アイドリング回転数は1200〜1400rpmとありますが、1分間に1200〜1400回転と聞いてもどのぐらいの速さか分かりません。

なので私の場合はアイドリング回転数はあからさまに早くなく、エンジンが苦しそうな排気をしていないぐらいで良いと思ってます。

どうしても気になる場合はバイク屋さんで一度標準アイドリング回転数を出してもらって、だいたいそのぐらいの排気音に合わせるといいでしょう。

アイドリングの調整

アイドリングの回転数の調整はアクセルワイヤーを引っ掛ける部分を支えるように取り付けられたアイドルストップスクリューを締め込むとアイドリングが高くなり、緩めると低くなります。

アイドリングが安定しない時

エンジンの暖機中はだんだんとアイドリングが高くなって落ち着くんですが、アイドリングが安定しないことがあります。

原因はいろいろありますが、

  • キャブレター内のどこかが詰まっている
  • 吸気系の問題
  • 燃料供給の不具合
  • 点火系の問題

こんなところですが4つ中3つはキャブレターが関わってますね。

点火系にもキャブレターが関わることもありますが、そこは混合気が濃すぎてプラグがかぶるぐらいです。

今回の記事は吸気の問題を取り上げていきます。

2次エアーとは

2次エアーという言い方だけだと未燃焼ガスを燃焼させるためにマフラーへ送り込まれる外気のことと捉えらることもありますが、ここでの2次エアーは吸気側の話でキャブレターの他に意図しない箇所から吸い込まれてしまう外気を指します。

2次エアーがあると燃焼がうまくいかずエンジントラブルの原因にもなります。

2次エアーの症状

2次エアーを吸っている場合の主な症状は

  • 始動不良
  • エンジン回転数が上がらない
  • アイドリングが不安定
  • 回転数が伸びない

があげられます。

主な2次エア箇所

2次エアーが起こりやすい場所として

これは誰もが1番最初に疑う部品、インターマニホールド(インマニ)です。

このインマニが劣化して亀裂が入ったり、インマニとエンジンの間にあるパッキンに不具合があったり、インマニにキャブレターを固定するバンドを締め忘れていたりと、いろいろ起こるのでまずはここを確認ですね。

亀裂に関しては表面だけ割れていて中まで亀裂が入っていなければ、まだ大丈夫です。

次は見落としがちな部分ですが、スタータープランジャー。チョークとも言いますね。

このプランジャーの根本にあるOリングが切れていたりすると、そこからエアーを吸ってしまいます。

それとこのカバー部分。写真は濡れていますが、これはラバープロテクタントを吹き付けた後です。

このカバーがカチカチになってヒビが入っていたり、カバーとシャフトの間に隙間が出来ていたりしてもエアーを吸います。

プランジャーのボルト部分はプラスチック?で柔らかいため取り付ける時は閉め過ぎに注意!!

次はバタフライシャフトのこの部分。

写真はアクセルワイヤーを引っ掛ける部分の反対側で、パーツクリーナーを吹いた後なので乾いてます。

ここが、

こんな感じで濡れてくるようなら少なからず2次エアーを吸ってます。

キャブレターによって組まれ方は違いますが、ここは中にゴムのパッキンが入っていて、それが劣化してガソリンが滲み出てきちゃってるんですね…

写真のように私のキャブレター(BSR32)はここから2次エアーを吸っていたのでパッキンを交換するためにバタフライシャフトを抜いて両側のパッキンを替えました。

もしかしたらこちら側だけならEクリップとプラスチック製のようなワッシャーを外せばパッキンの交換は可能かもしれません。

次はパイロットスクリュー。

パイロットスクリュー本体にバネ・ワッシャー・Oリングの順で取り付けますがワッシャーとOリングを逆に付けてしまっていたり、Oリングが劣化して切れていたりすると2次エアーを吸い込みます。

2次エアーの対処

2次エアーが起こる原因の多くは劣化です。

まずはどこから2次エアーを吸っているのか確認するためには「パーツクリーナー」を使うといいでしょう。

アイドリングの最中にパーツクリーナーを怪しい場所にシュッ!と吹きかけると、正常な場所なら何も起きませんが、2次エアーを吸っている場所だとアイドリング回転数に変化があります。

Oリング・パッキンなど劣化したものは修復不可なので新品に交換ですが、物によっては1つでそこそこの値段がするものや、旧車や絶版車では純正品が手に入らない場合もあります。

そこで、車両についているキャブレターの型式を知っておくと同じキャブレターを使っている車種からの流用が可能になるかもしれません。

最後に

キャブレターの構造はとても単純なので手順が分かれば誰にでも弄ることは可能です。

ただし、それはキャブレター周辺が正常な状態であればこそで、2次エアーを吸っていたら何をやっても意味がありません。

2次エアーの吸い込みで燃焼がうまく出来ずにエンジン内でノッキングを起こしたり、アフターファイアーでマフラーやエンジンを痛めてしまったりと早急な対処が求められます。

バイクに楽しく乗るためにも愛車の異変にすぐ気付けるようにしたいですね。

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